
親子で味わう“人生の一杯”──未来へつなぐ「ファーストコーヒー」体験
- 2025年10月12日
- 品質とお客様
2025年9月27日、東京・渋谷のコメダ東京事務所にて、親子で初めてのコーヒー体験を楽しむイベント「ファーストコーヒー」が開催されました。コメダのファンコミュニティ「さんかく屋根の下」の会員(以下、コメダ部員)とその小学生のお子様を対象にした、特別な企画です。
親子向けイベントとしては初の試みとなった今回。コーヒーを豆から挽き、淹れ、味わうまでの一連の体験を通して、コーヒー文化の魅力を次世代へと伝えることを目的としています。
若者の“コーヒー離れ”に、コメダらしいアプローチを
コメダは創業以来、「私たちは“珈琲を大切にする心から”を通してお客様に“くつろぐ、いちばんいいところ”を提供します」という経営理念のもと、誰もがくつろげる空間と、心を満たす一杯を届けてきました。
年間約1億杯(2024年実績/コメダブレンド換算)ものコーヒーを提供する一方で、2025年に実施された「コーヒーに関する調査」では、20代の36.8%が「コーヒーは好きではない」と回答。これは全世代の中で最も高い割合となっており、若年層の“コーヒー離れ”が進んでいることがうかがえます。
そんな現状に対し、コメダができることは何か。コーヒーを楽しむ文化を、未来へとつなぐにはどうすればよいか。そうした問いに向き合い、たどり着いた答えが「ファーストコーヒー」体験でした。
親子で共有する“記憶の一杯”
イベントに先立ち、2025年8月には「幼いころのコーヒーの思い出は?」というテーマで、コメダ部員へのアンケートを実施。60件を超える回答には、コーヒーの香りや味にまつわる記憶だけでなく、家族と過ごした時間の温もりが詰まったエピソードが数多く寄せられました。
たとえば、親戚が集まる盆や正月に、こっそりインスタントコーヒーを飲んだ思い出。父親がサイフォンで淹れる姿を見ながら、手動ミルを回すのが楽しかった記憶。単身赴任中の父に褒められたくて、苦いアイスコーヒーを無理して飲んだエピソード──。
こうした声から、アンケートの結果を受け、単純にコーヒー体験を提供するだけではなく、その体験をご家族と共有し、記憶に残る思い出づくりの場とすることの重要性を、改めて実感しました。
渋谷で生まれた、はじめての感動
イベント当日、午前・午後の2回に分けて、合計11組のご家族がコメダ東京事務所に集まりました。

まずは、コーヒーができるまでの工程を動画で学び、実際にコーヒーの木に触れながら、豆の挽き方や香りの違いを体感。お子様たちは、初めて手にするミルのハンドルをゆっくりと回しながら、豆が粉になる様子に目を輝かせていました。

その後、自分で挽いた豆を使って、丁寧にお湯を注ぎ、初めての一杯を淹れる時間。緊張した面持ちでカップを手にする姿や、スタッフと一緒にホイップでアレンジを楽しむ様子からは、体験を通して生まれる小さな感動が伝わってきます。




参加者の声から見える“未来のくつろぎ”
イベント後には、参加されたコメダ部員から多くの感想が寄せられました。
「息子の将来の夢が少し広がったようで、親としても嬉しく思いました」
「遠くから行った甲斐がありました。留守番していた子供も『行きたかった』と言っていたので、また参加したいです」
「思い出と一緒に記念に残り、翌朝は娘とモーニングへ。焦らず、いつか一緒にコメダコーヒーを飲める日を楽しみにしています」
それぞれの言葉からは、体験が家族の記憶に残るだけでなく、未来への小さな希望や楽しみにつながっていることが感じられます。

コーヒーを通して、くつろぎと記憶を未来へ
コーヒーは、ただの飲み物ではありません。誰かと過ごす時間を豊かにし、心に残る記憶をそっと刻む“人生の一杯”です。
親子でのファーストコーヒー体験──その瞬間に生まれる感動や、交わされる言葉、笑顔。それらは、やがて大人になった子どもたちの記憶の中で、温かい灯のように残り続けるはずです。
コメダは、そんな“記憶の一杯”を届ける場所でありたいと願っています。
これからも、ファンの声に耳を傾けながら、一杯のコーヒーに込めた“くつろぎ”を、世代を超えて届けていきます。
あなたの思い出のそばに、いつもコメダがいますように。