
喫茶文化の継承――矢田小学校で出張授業!
- 2025年7月12日
- コミュニティへの参画と投資品質とお客様
コメダでは、地域に根ざした喫茶文化を未来へつなぐため、次世代を担う子どもたちにその魅力を伝える活動を続けています。喫茶店が果たしてきた地域コミュニティの役割や、人と人とのつながりを大切にする心を、授業を通して感じてもらいたい――そんな思いからこの出張授業は始まりました。
毎年6,7月に行なっている名古屋市立矢田小学校6年生への出張授業では、喫茶文化の歴史とともに、コメダ珈琲店のスタッフ体験を通して「おもてなし」を学んでいただいています。
たとえば、名古屋の喫茶文化のひとつ、モーニングサービスは夜勤明けのお客様を気遣ったことから始まったと言われています。豆菓子をサービスする文化も、コーヒーに合うお茶菓子としてさりげなく添えるおもてなしのひとつです。
1時間目の授業は、名古屋の食文化である「なごやめし」や「喫茶文化」についての講義。喫茶文化が広がった理由にもなる「おもてなし」には、笑顔での接客が大切。コメダ珈琲店でスタッフが毎日行なっている「スマイル体操」は、顔の筋肉をほぐして自然な笑顔を引き出すウォーミングアップです。授業では子どもたちも一緒に体操を行い、笑顔の大切さを体感しました。

2時間目以降は、接客用語を扱いながら、クラスメイト相手にモーニングを提供します。ご注文をスタッフから受け取って…

「いらっしゃいませ」「お待たせいたしました。モーニングCでございます」など、言いなれない言葉を使いながら、商品の提供を行います。お客様役のクラスメイトに最初は緊張した面持ちだった子どもたちも、授業が進むにつれて笑顔が増え、声のトーンも明るくなっていきました。最後にはスタッフ役の子みんなで「ありがとうございます!」と大きな声で伝えられ、教室に明るい声が響きました。なかには「またのお越しをお待ちしております。」と加えるなど、工夫も見られました。お客様が気持ちよくお過ごしいただくために一生懸命考え、勇気を出して加えたひと言は、おもてなしの心そのものでした。

スタッフ役を体験したら、今度はおいしく食べる番。ローブパンとコメダ特製小倉あんを味わいながら、くつろぎのひとときを過ごします。「おいしい!」「もう一個食べたい!」という嬉しい声が飛び交っていました。


「コメダで働いてみたい」という感想もいただきました。大人になっても、この日の授業を思い出して、名古屋の喫茶文化と「おもてなし」を大切にしてもらえたらなと思います。
今後もコメダでは、地域の学校や団体と連携しながら、喫茶文化の魅力を伝える活動を広げていきます。「くつろぎ」の心を通じて、人と人とのつながりを育む――そんな未来を、子どもたちと一緒に築いていきたいと考えています。