KOMEDA COMES TRUE.

珈琲豆のつくり手とカップを持つ手と。世界中の手をつなぐ珈琲店になりたい。 コメダコーヒー豆調達責任者によるコロンビア珈琲農園レポート1 栽培から収穫まで

普段みなさんがコメダで飲まれているコーヒー豆は、どんなふうに作られているのでしょうか。株式会社コメダのコーヒー豆調達責任者・阿部さんが、コロンビアにあるコーヒー農園を訪ね、収穫体験をしてきましたのでレポートいたします!
今回は農園の様子・栽培から収穫編です。

南米大陸の北西部に位置するコロンビアは、世界有数のコーヒーの産地。上質なコーヒー豆が育つ条件は、標高が高く朝晩の寒暖差がはっきりした地域であること。南北をアンデス山脈が貫くコロンビアは、コーヒーの栽培にとても適しているんです。

いざ、コーヒー農園へ!

阿部さんが訪れたのは、コロンビアの首都・ボゴタ。標高2,600mに位置し、その高さは富士山の6〜7号目と同じくらいというのだから、いかに高い所かがわかるでしょう。初めて訪れると高山病になってしまう人も少なくないそうです。

今回訪れた農園は4つ。最も近い空港からオフロード車で3時間以上かかります。それぞれの農園は標高が高い山間部に存在し、山をいくつも越えて行かなければなりません。
そして農園に到着。すると作業をしていた方々が。カメラを向けると、すぐに笑顔で応えてくれました。みなさんとてもフレンドリーです。

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▲南北をアンデス山脈が貫く、コーヒーの産地コロンビア
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▲標高2,600mに位置する、コーヒー農園の人々

さっそくコーヒーの畑へ。そこはあたり一面の緑。2mを超えるコーヒーの木が阿部さんを出迎えます。現地の民族衣装であるポンチョと帽子を身にまとう阿部さん。なかなか決まっていますね!
コーヒー豆の栽培は、苗木を植えることから始まります。さっそく阿部さんも体験です!

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▲あたり一面緑のコーヒー畑へ、民族衣装を身にまとう阿部さん
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▲苗木を植えることから栽培が始まります

コーヒー農園の方から、30~50cm程度の高さまで成長した苗木を受け取ります。こんな小さな苗が、あんな大きく成長するんですね。
苗木を植える穴を掘ります。結構深めに掘っていますね。苗木は、だいたい1.5~2mの間隔で植えていきます。

土をかぶせて完了。自分で植えた苗木は我が子のようにかわいい。愛着が湧いてきます。

ところで多くのコーヒー農園では、バナナが一緒に育てられているのを知っていましたか? バナナの木は高さがあるため、コーヒーの木・実の日除けの役割を果たしているんです。もちろん、しっかりと実が熟すためにはある程度日光が当たるのは必要不可欠ですが、ずっと日光に晒されていると、逆に劣化につながってしまうそうです。

そうした環境の中でおいしいコーヒー豆ができていきます。阿部さんが植えたコーヒーの木も、しっかり育ちますように!

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▲土をかぶせて苗木植えを完了

熟したコーヒー豆を収穫する

続いては、熟したコーヒー豆を収穫していく作業。コーヒーの木には白い花が咲き、花が落ちると、緑色の小さな実がなります。身は大きくなるにつれて、黄色に、そして赤に変化します。

実が熟すと、写真のように真っ赤な実になります。さくらんぼに似ているので「コーヒーチェリー」と呼ばれています。かわいらしいですね。

熟したコーヒーの実は、農家の方の手で一つずつ収穫していきます。

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▲熟したコーヒー豆、ここから収穫作業が始まります
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▲手摘みで一つ一つ刈り取っていきます。

腰には深さ50cm程度の柔らかいバケツをつけ、効率よく入れていきます。こうして集めると、宝石のように鮮やかなコーヒー豆ですね。 現地の人の説明を聞きつつ阿部さんも収穫を体験しました。コーヒーチェリーを、ひとつひとつ丁寧に摘み取っていきます。

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▲コーヒー豆が集められました
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▲阿部さんもコーヒー摘みを体験

収穫したコーヒー豆を水洗いし、乾燥させる

収穫した実は、水洗いして、赤い実の部分を除去し、乾燥させます。豆の価値を高めるためには、しっかり洗って乾燥させることが大切です。乾燥機や天日干しでしっかりと乾燥させます。

天日干しの場合は、全ての豆が十分乾くように、一定頻度で攪拌(かくはん)します。

阿部さんもトンボを使い、丁寧にコーヒー豆を攪拌しました。洗い立てで水分が多いときは、トンボを動かすのが大変なんだそうです。

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▲トンボを使い丁寧に豆を攪拌

精選から出荷の様子

コロンビアのコーヒー農園を訪れた株式会社コメダのコーヒー豆調達責任者・阿部さん。コーヒーの木を植樹したり、コーヒー豆の収穫、乾燥させる体験しました。

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▲カッピングを体験する阿部さん

乾燥したコーヒー豆を精選する

しっかり乾燥させたコーヒー豆。それらは地域ごとの施設に集められ、「精選」する作業に移ります。コーヒー豆を商品として売り出すために、一定の基準で良質の豆を選別していきます。

まず、集められたコーヒー豆からゴミを取り除き、6段階の規格に合わせて選別していきます。コーヒー豆は精選所にある選別機を使って、サイズ、重さ、色ごとに分け、更に商品にできる品質のものにスピーディに仕分けされていきます。

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▲精選は、この施設の中で行われます

人の手でコーヒー豆をチェックする「カッピング」

最終段階では、人の手で品質チェックを行います。目、鼻、舌、を使い、コーヒー豆のクオリティを精査していきます。この作業は「カッピング」と呼ばれています。良質なコーヒー豆を持続的に出荷していくには、このカッピングという作業が必要不可欠です。

まずはコーヒー豆の香りから確かめます。乾燥させたコーヒー豆を焙煎し、ミルで粉状にして、8つのカップに入れていきます。

鼻を近づけて、丁寧に嗅いでいきます。香りの深さ、香ばしさなど、しっかりチェックしていきます。阿部さんも真剣な表情で作業を進めていきます。

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▲このように8つのカップに分けて作業を進めていきます
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▲作業一つ一つが大切な工程です

続いて、お湯を注ぎます。お湯を入れた際の香りも確かめていきます。あたりに香ばしいコーヒーの香りが立ち込めます。そして、それぞれスプーン1杯分を口に含み、味をチェックしていきます。

味を確かめるときは、口元をすぼめて、ズッと勢いよく吸い込みます。そうすることでコーヒーが口の中で霧状になり、まんべんなく広がるのです。甘味、酸味、苦味や、コク、香り、余韻や後味を、飲み比べていきます。

作業員は、1日に何度もカッピングを行うため、コーヒーを飲み込むことはありません。味を確かめてから吐き出します。

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▲チェックに勤しむ阿部さん、真剣な眼差しです

水分量のチェックから、出荷へ

最後に、コーヒー豆の水分量をチェックします。測定器にコーヒー豆を入て、表示される水分量を目視で確認していきます。

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▲水分量を目視確認している様子
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▲倉庫内にある大量の麻袋、このすべてがコーヒーなんです!

精選が終わったコーヒー豆は、麻袋(またい)に入れられます。出荷前のコーヒー豆をストックしておく広大な倉庫も見学しました。うずたかく積み上げられたコーヒー豆は圧巻。これで何杯のコーヒーが飲めるのだろうと、想像をめぐらせてしまいますね。

出荷するときは、工場内にトラックを乗り入れ、フォークリフトで積み込みます。ここから船で日本にも送られます。これがコメダコーヒー店へ、そしてお客様のくつろぎへとつながっていくのです。

お客様へ「くつろぎ」を持続的にお届けするために

「コメダ式サステナブル」の一環として始まった「くつろぎのコーヒー豆安定調達活動」。今回は4つの農園を訪れました。一つの農園のオーナーに話を聞くと、「そこまで収入は多くなく、従業員に給料を払うのがやっとだ。しかし、Olam International Limited(以下:オラム社)の技術支援により、上質なコーヒー豆を効率的に作ることで、笑顔で仕事ができるようになった」と語っていました。

オラム社は、より良い社会や環境のことを考えながら、生産農家が抱える課題解決に取り組んでいます。コメダもこの未来を見据えた理念に賛同しました。コメダはお客様の「くつろぐ、いちばんいいところ」を持続させていくために、今後も生産地と向き合い、生産者との関係づくりに取り組んでいきます。

次回は、コーヒー農園の子ども達が通う学校をレポートいたします!